
今この国では日に日に新型コロナウィルスの感染が拡大し、鹿児島県でも複数の感染者が確認されました。その一方で、メディアを通じて流れてくる情報をどこまで信じていいのかもわかりません。その結果、東京や鹿児島、果てはこの国の中で起こりつつあることをどう受け止めていいのかわからないというのが正直な気持ちです。多くの人が、混沌の中で目に見えない恐怖に対する不安に身を縮めて、それでも生きなきゃと仕事と暮らしに向き合っているのだと思います。
国は緊急事態宣言を発出し対象となった7都府県はもとより全国の酒場、飲食店が補償のない〈自主的〉休業、廃業に追い込まれています。確かにうがい手洗い、そして密閉空間、密集場所、密接場所の「三密」を避ける、家にいることは、ぼくたちにできる最低限の感染拡大防止策になると思います。その上で、やはりぼくたちは大好きな酒場、居酒屋、飲食店の親父さん、女将さん、ご常連顔を思い浮かべ、焼け石に水かもしれないけど毎晩でも応援のつもりで飲み歩きたいと思っていました。あるいはお酒と音楽を楽しませてくれるライブハウスの応援もしたいなと思っていました。しかし、この状況下、出歩き、酒を飲み、ライブを楽しむことは、とても不安で怖いなとも思いました。感染することも怖いけど、自分自身が感染源になることはもっと怖いなとも思ったのです。自分が感染源になることだけは、絶対に避けなければならないと。
じゃあどうするか? ここしばらくずっと考え続けました。以下はその結論です。
①ぼくたちは外飲みはしない。
②「かごしま酒場探訪」は酒場への誘引をする内容の掲載を控える。
③その代わり、家で楽しく飲むため情報、お酒一般に関する言説などを中心に楽しく読める内容にする。
④苦境に立っている酒場、居酒屋、飲食店、ライブハウスを応援する。その意味での酒場、飲食店の情報を発信する。
⑤国、行政に対して酒場、居酒屋、飲食店、ライブハウスの休業に対する無条件の補償を実現するために声を上げ続ける。
⑥そのためのネットワーク、プラットフォームをつくりたい。
そういう場にこの「かごしま酒場探訪」を使っていきたいと考えています。
そうしてこの状況が落ち着いたら、笑顔で再開し酒を酌みかわせる日が来ることを猛烈に願っています。
みなさん、なにが大切か、なにをなすべきか、どう生きるか、そんなことをじっくり考えて行動しましょう。そうして新型コロナウィルスに打ち勝った時、あらためて集い楽しい時間を共有しましょう!
2020年4月9日 タニカツ×しみてつ、酒場探訪スタッフ